住宅ローン控除を受けるための条件って厳しいの?
注文住宅を建てるなら絶対に活用すべきなのが住宅ローン控除。
住宅ローンを借りているだけで、年末に数十万円ものお金が
10年間(2020年12月末までは13年間)も戻ってくる
というありがたい制度です。
12月に還付されるため、
ボーナスに上乗せされたみたいな感じがして、
かなりテンションが上がりますよ。
ただ、住宅の活用方法や年収などによって、
控除を受けられる条件が決まっているので確認してみましょう。
住宅ローン控除の条件
- 生活するための住宅であること
店舗や事務所等ではなく、
生活するための住宅でなければいけません。
店舗なども兼ねることができますが、
その割合は50%より少なくないとダメです。
- 引き渡し後、6ヶ月以内に住んでいること
実際に住民票を移して、住んでおく必要があります。
家を建てたあと、ほったらかしにしておいたらダメなので
入居時期などはしっかり検討しておきましょう。
- 床面積が50平方メートル以上であること
注文住宅で建てた新築一戸建ての場合、
2階建てなら2階分、3階建てなら3階分すべての
床面積の合計が、50平方メートル以上必要となります。
- 住宅ローンの借入期間が10年以上であること
住宅ローンの借入期間が10年に満たない場合は適用されません。
早く返済したい気持ちはわかりますが、
9年にしていると適用されないので、
長く借りるほうが得になることも。
- 年収が3,000万円以下であること
これは説明するまでもありませんが、
高収入の方には適用されませんよってこと。
そもそも年収3,000万円以上もあれば
ローンを使わずに一括で購入できそうですけどね。
いくら戻ってくるの?
住宅ローン控除を受けることで、
いくら戻ってくるのかが
生活する上では大事なところですよね。
住宅ローン控除には計算方法があって、
それにそった金額が戻ってくるのですが、
人によってまったく違ってきます。
計算方法と言ってもむずかしいものではありません。
基本的には
- 年末時のローン残高の1%
です。
ローン残高が4000万円なら40万円、
3000万円なら30万円となります。
ただし、最大額が40万円ですので、
6000万円のローン残高でも、
40万円となりますのでご注意ください。
それでも40万円戻ってくるならば、
10年間で400万円となります。
高級車が購入できるくらい
かなり大きな額ですよね。
すごくありがたい制度で、
我が家も助かりましたよ。
上限額にご注意ください!
ローン残高が4000万円といっても
必ず最大学の40万円戻ってくるわけではありません。
それは、お金をいただくわけではなく、
支払った分が戻ってくるだけだから。
何がもどってくるのかというと
所得税として支払った分。
所得税を30万円しか払っていない場合
戻ってくるのは30万円となります。
10万円しか払ってないなら10万円。
ただ、所得税で満額戻ってきた場合、
市民税からも戻ってきます。
つまり、所得税、住民税を合わせた分が最大となります。
ここを勘違いしないようにご注意ください。
いつまでも続く制度ではありません
住宅ローン控除はこんなにありがたいのに
いつまでも続くものではありません。
最終期限は、
- 2021年(令和3年)12月末までに居住
となっています。
ただ、2019年の10月に消費税が10%になったことをうけて、
通常は10年間であるものが、
- 2020年12月末までに居住
することによってプラス3年されます。
つまり、合計で13年間も恩恵を受けることができます。
今がチャンス!と急いでしまいそうですが、
注文住宅は慌てて購入するようなものではありませんので、
流されずにじっくりと検討してくださいね。
まとめ
- 住宅ローン控除をうける条件さえ満たせば、年間最大40万円、10年間も受け取れる。
- 所得税、住民税で払った分が最大額となる。
- この制度は2021年12月末までであるが、2020年12月末までの入居は13年間も控除を受けられる。(※通常は10年間)