ステップ3 見積もり項目を並び替える
ハウスメーカーや工務店から複数の見積もりはとられましたか?
見積もりをとると、すぐに価格を比較したくなりますが
もう少しだけお待ちください。
というのも、見積もり内容を見るとよくわかるのですが
ハウスメーカーや工務店によって工事の呼び名などがバラバラ。
さらに、工事内容や使用する建材などの詳細についても
丁寧に記載している会社もあれば
工事費用一式としか書かれていなかったりしますから・・・。
このような感じなので、いくつもの見積もりを眺めるだけでは
価格を比較することはできません。
では、どうすればいいのか?というと、
見積もり項目を並べかえる
というステップを行います。
パソコンソフトのエクセルなどを使って工事内容などの項目を
ズラーっと並べかえてみるのです。
参考までに費用項目を並べた
エクセルファイルとPDFファイルを作ってみましたので
下のURLからダウンロードして、ご自由にお使いください。
https://www.注文住宅相場.net/dl/hiyouhikaku.zip
それぞれの名称については、一般によく使われている
下の表にある項目を記入しております。
他にも必要な費用が出てきたときには
追加するなどしてお使いください。
本体工事費 |
別途工事費 |
---|---|
・基礎工事 |
・冷暖房工事
|
これらの項目を並べかえてみるだけで
「あれっ?!A社は合計金額が低いけど、○○工事費が入っていない!」、「B社だけが給排水工事費が異常に高い!」
などなど、いろんなことが見えてきますよ。
作業はちょっと大変ですが、
注文住宅で失敗する確率はグンと減りますので
めんどくさがらずにやってみましょう。
もし、わかりにくい名称などがあれば
ハウスメーカーや工務店に問い合わせてみましょう。
丁寧に答えてくれるはずですから。
もし、あやふやに答えたり、詳細を教えてくれない会社があれば
候補からはずす覚悟を持ってくださいね。
見積もり項目を横一線にする
見積もりの各項目を並びかえてみると、必ずといっていいほど
すべての項目を埋めることができていないはずです。
つまり、空白の部分が残ってしまうのです。
これはハウスメーカーや工務店によって
工事の呼び名が違っていたり
わざと書いていなかったりするのが原因です。
なので、パッと見ただけでは
価格が低くていい感じだな〜と思っていたのに
実は空白だらけ・・・なんてこともありえますよ。
坪単価を安く見せている会社は、本体工事費を少なくして
別途工事費、オプション工事を多くしていますのでご注意ください。
注文住宅を予算内で建てられるか?
どこの会社に依頼するか?は、この比較で決まるのに
このままではとても無理・・・。
なので、ステップ3では
見積もり項目を比較するために横一線にする
という作業も必要になります。
といっても、その方法はいたってシンプル。
空白の項目があれば埋めて、必要ない項目は消す。
たったこれだけです。
どうしてもご自身で埋めることができない項目については
ハウスメーカーや工務店に遠慮なくズバッと聞きましょう。
「○○工事の費用が御社の見積もりには入ってないのですが・・・」
などと聞けばいいだけです。
このようにしながら、わからない点をドンドンなくしていきましょう。
契約してからの確認では、遅すぎますからね。
すると、ハウスメーカーや工務店も、「家の購入を真剣に検討しているな」
と感じてくれるので、さらに丁寧に対応してくれます。
聞くのはタダですし、簡単ですよね。
数千万円もする買い物ですから
簡単な作業はしっかりしておきましょう。
このように、すべての項目に数字を入れて横一線に並べたときに
ようやく施工会社を比較するためのスタートラインに立ったと言えるのです。
続いて、ステップ4 間取り、グレードなどの調整にお進みください。