木造軸組工法のメリット・デメリット
メリット
木造軸組工法の長所は次のとおりです。
1.ほとんどの間取りに対応できる
柱と梁だけをシンプルに組み合わせるだけなので
柱の間隔をあければ、大空間のある間取りが可能です。
また、窓などの位置や大きさも自由に決められるので
開口部の広い間取りにすることができ
採光しやすく風通しがよい家ができあがります。
さまざまな間取りに対応できるメリットは
リフォームや増改築の間取り変更がしやすくなることにもつながります。
建ててから数十年過ぎると
子供が成長したり、二世代住宅になったりと
家族構成がどんどん変わりますよね。
このときに、間取りなどを自由に変更することをお考えならば
木造軸組工法が適しています。
2.どんな土地にも対応できる
変形敷地や狭小敷地にも建てることができるのが、
この工法の大きな特徴です。
ほとんどの場合、狭小敷地や変形敷地は
正方形や長方形の土地に比べて価格が安いので
このような土地を購入し、木造軸組工法で理想の間取りにすれば
かなりお買い得な注文住宅にすることができます。
なので、このような土地をあえて購入される方もいます。
また、傾斜した敷地であっても柔軟に対応できるために
土地を有効に活用できるというメリットは大きいですね。
3.施工できる会社が多い
日本の注文住宅で最も多く建てられている木造軸組工法。
施工数が多い理由は、単純に施工できる会社が多いからです。
ただ、比較できる会社が多いのでありがたいですよ。
施工会社同士で競争してくれるので
建築費用が自然と下がりますからね。
なので、たくさんのところを比較してみましょう。
デメリット
1. 工期が長い
木造軸組工法の一般的な工期は、木造2階建てで5〜6ヶ月となります。
住宅の規模、天候、トラブルなどによって前後しますが
他の工法に比べると工期が長くなりやすい傾向にあります。
1か月延びるたびに、仮住まいに住まれているご家庭では
家賃がかさむので、できるだけ早く建ててくれる方が助かります。
とは言っても、せかして手抜きをされるのは困るので
やはり余裕をもって依頼するほうがいいですよ。
2. 品質がばらつく
木材同士をつなぐ部分は、これまで大工さんが現場で加工していましたが
いまでは工場でコンピュータ制御して加工し(プレカットと言われます)
組み立てるだけなのでばらつきは少なくなっています。
そうはいっても、家の出来栄えは大工さんの技術にかかっています。
技術は施工会社によってバラバラなので
熟練の大工さんがいるところを選びましょうね。
注意すべき点
木造軸組工法は、あらゆるものに対応できるのですが
反対に注意すべき点もあります。
例えば、建築費用について。
価格を下げてもらいたいがために値引きをお願いしたら
そのままのグレードではなく、
木材に単価の低いものを使用された
予定していたものより細い柱にされた
補強金物を安いものにされた
などの問題が出てきます。
木材の価格はピンキリですので
坪単価を安くするために、品質のイマイチな木材を使ったり
手抜き工事をされているかもしれません。
こうならないためにも、施工業者が信頼できるところなのか
他社と内訳を比べておくことが大事ですよ。
例えば、下記のサイトには厳選された優良業者のみしかいませんから
業者同士で比較する または、見積もりなどの資料をもらう
などをすれば失敗を防ぐことができますよ。
気軽に試してみてはいかがでしょうか。