注文住宅と建売住宅の価格などを比較

はじめての注文住宅で、
危うく300万円以上も損しかけた我が家。
あるきっかけから、損せず建てることができました。

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注文住宅と建売住宅の違いは何?

 

新築一戸建ては注文住宅建売住宅とに分けられるのですが、
どんな違いがあるかご存知でしょうか?

 

注文住宅は、オーダーメイドの家を建てるもの。
土地をお持ちでない方は、土地を探して購入することが先になります。

 

これに対して、建売住宅は、
不動産会社が購入した土地に建てられた新築一戸建てなので
土地と建物をセットで購入することになります。

 

新築一戸建て

 

実際に建てられた家を見ても、
注文住宅か建売住宅かは外観からは区別できないので、
どちらに住んでも同じじゃないかと思うかもしれません。

 

でも、注文住宅と建売住宅を比較すると、

  • 価格
  • 間取り
  • 設備や建材の比較
  • 住むまでの期間
  • 品質
  • 寿命

の6つについて、かなりの違いがあるので確認してみましょう。

 

 

 

価格の比較

 

注文住宅と建売住宅の違いが大きいのは価格ですよね。

 

仮に、建材、工法、設備、外観、間取りがすべて同じで、
しかも同じ土地に建てるのなら
注文住宅でも建売住宅でも金額は同じになります。

 

でも、建売住宅は注文住宅に比べて価格は安くなります

 

 

住宅金融支援機構のフラット35の利用者調査結果によると、
建売住宅の平均価格は3320万円注文住宅の平均価格は3900万円で、
その価格差は580万円にもなるのです。

 

注文住宅の平均価格は、土地なしの方のデータですので、土地の購入価格も含まれています。つまり、建売住宅と同じ条件で比較しているのに、注文住宅と建売住宅の価格差は大きいのです。

 

ということは、建売住宅には安く建てられる理由があることがわかります。

 

その理由の一つとして 同じ家を同時にいくつも建てられることが挙げられます。

 

 

例えば、同じ外観の住宅がいくつも並んでいる光景を
見たことありませんか?

 

そこは分譲住宅地と言われ、一度にたくさんの建売住宅を売っているところです。

 

 

このような建売住宅を建てるとき、
同じ形の家をたくさん建てるために建材を安く仕入れることができます。
いわゆる、製品の大量生産と同じようなものですね。

 

洋服に例えると、既製品と思っていただければわかりやすいでしょうか。

 

 

家を建てるときには、どのような家を建てるのか設計が必要で、
この設計料がものすごく高額となります。

 

注文住宅では、1軒ずつ設計が違うので、それぞれに設計料がかかりますが、
建売住宅では、設計を1回するだけで多くの家を建てることができるのです。

 

このとき、1軒あたりの設計料は、

 

 設計料 ÷ 建てた家の数 

 

となるため、安く建てることができるのです。

 

つまり、家の数が多ければ多いほど、建売住宅では価格を抑えることができるのです。

 

 

設計料に200万円かかると考えた場合、注文住宅では200万円がそのまま設計料として価格に上乗せされますが、同じ形の建売住宅を10棟建てた場合には、1棟あたりは20万円となります。

 

分譲住宅ではこのようにして価格が安くなるのです。

 

 

ただし、建売住宅では利益を上げるために建材の質を落としたり、
設備のグレードを低くしている場合があるのでご注意ください。

 

 

このほかにも人件費が大きく違ってきます。
注文住宅では契約してから建てるまでの間に
たくさんの人とやり取りすることになります。

 

毎週のようにハウスメーカーや工務店の営業マン、設計士などと
間取りの打合せをするだけでもかなりの時間がかかります。

 

さらに設備や外壁、内装など決めるべきことが多いので、
その間は人件費がもちろんかかっています。

 

建売住宅では、このようなことが一切省かれていますので
人件費がかさむことはありません。

 

 

建売住宅では販売価格がはっきりと示されているので、
予算オーバーにはなりにくい点は大きなメリットと言えます。
資金計画も立てやすいですからね。

 

 

注文住宅はこだわりはじめるとキリがなく、
あれもこれも欲しいとオプションを追加してしまってと、
予算オーバーになりやすいのです。

 

もちろん、ハウスメーカーや工務店にあらかじめ予算を伝えておけば、
その範囲内で調整してもらうことはできます。

 

注文住宅では、お金をかけるところ、コストを削るところをうまく分ければ、
建売住宅よりも安く、品質の高い家を建てることも可能です。

 

 

例えば、来客が多いリビングでは高価な床材を使用して、
家族だけの寝室では安価な床材を使うなど、メリハリをつけて価格を抑えることができるのです。

 

優先したいものが何なのか、家族で順位をつけておくと、削るべきところ、残すべきところがはっきりするのでおススメですよ。

 

 

 

間取りの比較

 

建売住宅では、すでに間取りが決められているので
家族の希望にピッタリの間取りってなかなか見つかりません。

 

最近では、一戸建てに住みたい人の意見を取り入れて
間取りも考えられているのですが、
そこに住む人の動線に合わせた間取りにはなりません。

 

これは当然ですよね。
家を建てる段階で住む人はまだ決まっていませんからね。

 

 

これに対して、注文住宅では間取りを自由に決めることができます。
例えば、

  • 家族の動線に合わせた間取り
  • 部屋にドアを2個つけて、子供が成長すれば2部屋に分けられる
  • 将来のライフスタイルを考えた、リフォームしやすい間取り
  • 広い収納やウォークインクローゼットをつける
  • 書斎を作る

など。

 

 

注文住宅では、納得がいくまで間取りを考えることができるので
建売住宅に比べて間取りの満足度は高くなります。

 

家族構成や動線など合わせた間取りにしていくことで、
住みやすい注文住宅が完成するのです。

 

 

あらかじめ決められた一般的な間取りに生活スタイルを合わせていくのが建売住宅。
自分の生活スタイルに合わせて間取りをつくっていくのが注文住宅なのです。

 

 

設備や建材の比較

 

建売住宅では、間取りのほか設備や建材も決められています。

 

家族にとって必要な設備がついていなかったり、
反対に必要のないものがつけられていたりすることも。

 

さらに、コストを抑えようとするため、
質の高いものが使われることはありません。

 

 

注文住宅なら設備や建材を自由に選ぶことができるので、
このようなムダは少なくなります。

 

ただし、注文住宅でもハウスメーカーや工務店によって
取り扱える設備や建材が決められているため、
変更時には別途費用がかかることがあります。

 

契約する前に標準の設備やオプションなどを
しっかりと確認しておきましょうね。

 

契約してから費用が100万円以上かさむ原因になりますので。

 

 

 

住むまでの期間の比較

 

建売住宅では、建物がすでに完成しているものについては
売買契約をすれば、すぐに入居できます。

 

住宅ローンを借りる方は、その審査に通ってからになりますが。

 

 

注文住宅の場合、依頼するハウスメーカーや工務店を決めるための期間が必要ですし、
建物の間取りや設備、内装など打ち合わせにも数ヶ月かかります。

 

さらに、そこから建築工事で3〜6ヶ月かかるとなると、
契約から入居までには最低でも8ヶ月は必要です。

 

これは土地ありで注文住宅を建てる方の場合。

 

土地なしの方は、土地探しにも数ヶ月〜数年かかります。
土地探しの時間も含めると、かなりの期間が必要となります。

 

 

消費税が増税される前や、
お子さまの進学に合わせて注文住宅を建てたいなど、
入居時期が決まっている方は、できるかぎり早めに行動しましょう。

 

 

土地を探すときには、その土地に希望どおりの家を建てられるか確認しなければいけません。

 

そのためには、依頼したらすぐに間取りを書いてくれる
ハウスメーカーや工務店を何社か見つけておく必要があります。

 

優良な建築会社のみが集められているサイトがありますので、
候補として挙げておくと安心ですよ。

 

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品質の比較

 

建売住宅は建物がすでに完成しているので、
どんな構造なのかを確認できません。

 

 

外観や内装など目に見える部分がオシャレであっても、
目に見えないところで手抜きをされていたり、
品質を落とされている
ことがあるのです。

 

家の寿命や耐久性などで重要となる基礎や柱などは
すっかり隠れてしまうので、
建てた後に品質や欠陥はチェックできません。

 

不具合が出てから、はじめて気づくのです。
そのときには遅いのですが…。

 

 

もちろん、建売住宅すべてが欠陥住宅ではありませんのでご心配なく。
注文住宅に比べて、品質が落とされる可能性が高いというだけで、
しっかりと建築されている会社もたくさんあります。

 

建売でいいのですぐに住むところを決めたいなら
コチラのサイトをおススメします。

 

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注文住宅を検討している方でも、建売住宅の見学はオススメします。
自分の家に採用すべき点だけでなく、不便に感じる点も参考になるので、
自分の家の間取りなどでの失敗を減らせますよ。

 

建売住宅はどんな施工会社が建てたのかがわかりにくいのですが、
注文住宅では気に入ったハウスメーカーや工務店に依頼するので
とても安心ですし、信頼関係を築きやすいです。

 

しかも、基礎工事の段階から工事内容を確認できます。

 

我が家では、毎週のように現場に行っては
家ができる様子を見てましたよ。

 

私は素人ですので詳しいことまではわかりませんでしたが、
家が完成していくのはおもしろかったです。

 

もちろん、差し入れを持ってですが…。

 

 

差し入れなどしながら、顔を合わせるなどいい関係を築いていけば、
手抜きなんてされることもなくなるでしょう。

 

一生に一度の家づくり。家の質を高めるためにも、
家ができていく様子を見に行くことをおすすめします。

 

 

 

寿命の比較

 

建売住宅と注文住宅とでは寿命も気になるところ。

 

柱や梁など家を支える重要な部分の品質が低いと、
寿命が短くなりやすいです。

 

品質の比較でも書いたとおり、建売住宅の建材は、
注文住宅で使用されるものに比べて品質が劣ります。

 

つまり、建売住宅は注文住宅より寿命は短くなるのです。

 

 

たとえ注文住宅であっても品質を下げられることがまれにありますが、
このようなことは建売住宅の方が圧倒的に多いです。

 

どちらにしても信頼できる会社を選ぶことが大切ですね。

 

 

 

注文住宅、建売住宅のメリットデメリット

 

注文住宅と建売住宅のメリット、デメリットについて、
表にまとめて比べてみました。

 

注文住宅

 

<メリット>

  • 希望どおりの家を建てることができる
  • ライフスタイルに合った理想の間取りを決められる
  • キッチン、お風呂、トイレなどの設備を選ぶことができる
  • ハウスメーカー、工務店など建築会社を決められる
  • 予算を調整できる
  • 工事の経過を見ることができる
  • 工事現場をチェックできる
  • 家を建てるということを楽しめる
  • 将来のことを反映させた間取りにできる

 

<デメリット>

  • 図面でイメージしていた家とは違うことがある
  • 土地も探さなければならない
  • 打合せなどにより、入居するまでの期間が長い
  • 予想外の費用が発生することがある
  • 建売住宅に比べて金額が高くなりやすい

建売住宅

<メリット>

  • すぐに入居できる
  • 仮住まい費用が少なくてすむ
  • 土地探しが不要
  • 注文住宅に比べて価格が割安
  • 価格が明確
  • 実際の建物を見てから購入できる
  • 住んだときのイメージがわきやすい
  • 日当たりや窓からの景色を確認できる

 

<デメリット>

  • 理想の家づくりを楽しむことができない
  • 工事の経過、内部構造などを見ることができない
  • 手抜き工事が心配である
  • 間取りや設備などを自分好みにできない

 

 

注文住宅に向いている人、建売住宅に向いている人

 

注文住宅か?建売住宅か?
どちらにしようか悩む方はたくさんいらっしゃいます。

 

それぞれメリット・デメリットについても紹介しましたが
それらをふまえたうえで

  • 注文住宅に向いている人
  • 建売住宅に向いている人

を見てみましょう。

 

 

まず、注文住宅に向いているのは

  • 自分好みの間取り、外観にしたい、
  • キッチンなどの設備を自分で選びたい
  • 数十年後のリフォームも考えた間取りにしたい

など、住宅にこだわりがある人です。

 

建売住宅でも未完成の状態なら、
内装など簡単なところは変更できる可能性はありますが、
ほとんどのものを決めることができません。

 

時間と手間がかかってでも自分で選びたい!
こんな人が注文住宅に向いています。

 

 

一方で、建売住宅に向いているのは、こんな方々。

  • 隣の家が同じ形でも気にならない
  • 住宅にかける費用を少なくしたい
  • 購入価格をはっきりさせたい
  • 引っ越し期限が決まっている
  • 1日でも早く住宅を購入したい
  • 外観や内装を見てから購入したい

 

こだわりが少なく、費用、時間、手間をかけたくない人が向いていますよ。

 

建売住宅でも、数十軒もある分譲住宅地なら、
世帯年収やお子さんの年齢が近いことが多く、
近所づきあいはやりやすいしょう。
古くからのつきあいがある地域に入るのは苦手
という方にはオススメです。

 

 

以上を参考にしてみると、
注文住宅と建売住宅、あなたはどちらが向いていますか?

 

 

 

我が家でもはじめは建売住宅も検討していたので、
たくさんの新築一戸建てを見て回りました。

 

見た目はかなりオシャレにできていて、
住むにはまったく問題なさそうなのですが、
4LDKなのに一つ一つの部屋が狭かったり、
動線を考えると不便なのです。

 

我が家にとってこれだ!と思える建売住宅がなく、
注文住宅にしたのです。

 

 

ただ、建売住宅では間取り図を見ながら
実際の広さなどもイメージできるので、
注文住宅を検討している方でも
「ここはこうしたほうがいいな〜」など気づきがあるので
かなり役に立ちますよ。

 

 

 

ここでは注文住宅と建売住宅を比較してみましたが
自分で家を建てることを楽しめるのは、間違いなく注文住宅。

 

間取りなどの打ち合わせに時間がかかったり、
家でもとても悩む時間が増えたり、
やるべきことが多くて大変なこともありますが、
今となっては本当に楽しい時間でした。

 

建物が完成したときの達成感は
何とも言えませんでしたし。

 

一生に一度あるかないかですが
注文住宅による家づくりを経験してみてはいかがでしょうか。

 

注文住宅で大損しないために

はじめての注文住宅で、
危うく300万円以上も損しかけた我が家。
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